ご挨拶

理事長就任のご挨拶

この度、二期目となる兵庫県印刷工業組合理事長を拝命いたしました武部健也です。
私には大変荷の重い職責を再び担うこととなりましたが、印刷業界に育てられた者として業界の発展に微力ながら全力を尽くし続けてまいります。

しかしながら浅学非才のうえ、組合活動歴も短いため皆様のご支援とご協力がなければこの大役を務めることはできません。皆様の絶大なるご協力を衷心よりお願い申し上げます。

さて、新型コロナウイルス感染症は、国内外における人々の暮らしや企業の事業活動に深刻な影響を及ぼしたことは事実ですが、同時に得られた知見も多かったように思われます。我々印刷業界が取り組んできた情報伝達手段のデジタル化は決して間違いではありませんでしたが、その本質にもっと着目すべきであったと思い知らされたはずです。
つまり、情報の発信者・受信者の環境や情報の内容によってはデジタル化された情報では伝わり切らないものもあるということです。オンライン化を余儀なくされた授業や会議は人やモノの移動を伴わないことによって安全で便利なものとされてきましたが、学びの深さや相互理解の確実さには大いに疑問の残るものとなりました。
我々情報発信のお手伝いをする業界としては情報の本質をさらに深く考慮し、社会に向けて提案する必要性を再認識し、新たな価値創造に邁進していかなければならないと感じています。

また、我々印刷業界においては、一昨年年初からの印刷用紙の大幅値上げ、原材料価格や物流費の高騰などで経営体力を削がれていたところへロシアのウクライナ侵攻によりさらに諸資材の高騰、エネルギー価格の高騰により業界のみならず世界全般に暗雲が垂れ込めております。

このような厳しい状況下でスタートした新年度事業において、本年度通常総会でご承認いただいた通り、「組織強化への取り組み」・「SDGs普及推進への取り組み」・「兵庫青年印刷人―青楠会―への支援」を組合事業の3本柱として取り組みます。
そして組合員限定で閲覧できるホームページ上に組合員各社の設備保有状況の検索システムを構築し、組合員同士の協業をサポートすることに注力しています。
組合設立理念である「共創」「共助」の実現のため全理事協力のもと事業を展開してまいりますので大いにご期待ください。

組合員の皆様が参加されてこその組合であり、ご参加いただいた中でメリットを享受していただけるものと確信しております。このような厳しい状況下であればあるほど、印刷工業組合の必要性と重要性は高まっているのではないでしょうか。

これからも組合員の皆様にとりまして、存在価値のある組合事業を運営できるよう全力で取り組む所存です。
先人の皆様方がこれまで取り組んでこられた変革をさらに前に進め、組合運営の活性化に努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

  • 令和4年6月
  • 兵庫県印刷工業組合
  • 理事長 武部 健也